【タイムズ】全校集会、そして徐々に本格再開
2020.6.2
城南静岡タイムス
6月1日(月)全校集会が行われました。集会といっても、一堂に会するのは控えて、放送による開催となりました。
校長先生からの話があり、その後、校歌を聴いて終わりました。校歌も歌うのを避けて、今回も聴くだけとなりました。この日の校長先生のお話は次のようなものでした。
皆さんおはようございます。
今日からはコロナ前の日常に近い形での登校ができています。しかし、まだ多くのことで制限されています。
3密(密閉、密集、密接)を避け、マスクの着用、うがい手洗いを行ってください。
部活動も少しずつ再開されますが、各部活動ごとの決まりや時間制限をしっかり守ってください。
・発熱がある場合には登校を控えてください。
・花粉症等で咳、くしゃみなど症状のある人は、特に周囲への気遣いをお願いします。
・友達同士の冗談としても、自分はコロナの感染者だとかは言わないでください。
・マスクの着用は机、ドアノブ、スイッチなどに付着したウイルスが手を介して口や鼻に直接触れることを防ぎ、
接触感染を減らすことも期待されます。少しでも感染の確率を減らしてください。
・3密の状態で大声を出すことも避けてください。授業中だけではなく、休み時間も出来る限り接触や飛沫の飛散が
ないように心がけ一人ひとりが皆の命を守るため気を付けていきましょう。
また、自粛明けとなる、今こそ命の大切さを考え直しましょう。
9年前の東日本大震災時から1週間後、他県ナンバーの車が犯罪者グループで夜になると倒壊した家の中の現金や貴重品類を探しているとのうわさが流れていました。私も静岡ナンバーで帰郷し他県ナンバーのため不安な生活を送ってきました。また、福島の原発も他県へ転校した生徒に影響がありました。災害で避難して暖かく迎えてくれるのですが、一部にはいじめもあったようです。
SNS(ツイッターやライン、インスタグラム)などは災害時や今回のような伝染病による自粛生活時における掲示板としての機能は優れていますが、噂やデマ、中傷を勝手にウェブサイトにあげ拡散することによって相手が傷ついたり多額な損害を受けたりもします。
ゲーム上でのこととSNSや現実社会で起きていることは違うという自覚をしっかり持ってください。皆さんはゲーム上で殴り合いや戦争が行われていても現実とは違うことは理解できていると思います。しかし、SNSは現実社会であり、ゲームとは違うことをしっかり理解してください。命の大切さが見えにくくなっています。自分が何気なくつぶやいたことも相手を傷つけお互いに一生後悔するようになるかもしれません。
新型コロナウィルス感染が広がっている地域に住んでいる人や咳をしている人、マスクをしていない人、外国から来た人に対し感染症に関連する差別や偏見が起こらないようにしましょう。
未知の病気に対する不安から人を遠ざけ差別すると、差別が怖く病院に行くことを避け感染拡大につながります。
命の大切さを考えるとき、それぞれの命の重さに差があるかどうか。善人が重く、犯罪者は軽いのか。戦争で勝った側が重く、負けた側が軽いのかではなく、それぞれ大切かどうかである。当然すべての命は大切なものであり、重さに差はありません。
コロナが終息した後の生活も、どう生きていくか、将来を見据え、今何をすべきかを考えていかなければなりません。それぞれに大変なことは多くありますが、自分だけではなく周りの大切な人達のことも考え、自粛生活を生きいきと過ごしていきましょう。
学校は、6月になって、部活動も再開されて、徐々に本格的な活動に移ろうとしています。